エターナルさいくらー

好きなことを好きなだけ

【雑感】迅狼リュカオンと神話について

こんにちは、こちらではお久しぶりです。突然ですが一言。

 

ガンマさんの化身アームドってエロくない???

 

違いますよそんな目では見てませんよ! ただ色気があるなと思っただけで。はい。肌色多けりゃ良いってもんじゃないんですよこういうのは。

今回の本題はこれとまったく関係ないです。

 

今日の話題はリュカオンです。

 

この名前を聞いてあーなるほど完全に理解したとなってくれた人は、こちらの方でガンマさんに片足突っこんでる人と勝手に認知させていただきます。そのぐらい影が薄いです、この子。

登場話はイナクロ20話のラスト数分のみ。しかも出したのは洗脳ガンマさんだしアームドされないし、なぜどうして……。ガンマさんの主戦場はゲームですけどあんまりだ。宿主の不遇は化身にも伝播するのです。これが現実

 

そんなリュカオンですが、調べてみると不思議な点があったので個人的所感としてまとめてみたいと思います。そのため筋を通した考察とは異なりますし妄想も含まれるので、悪しからず。

 

基本情報

まずはリュカオンの基本情報です。化身って実質そのキャラの内面の発露だと思うんで、それに触れるってなんかワクワクしませんか? 私はします。

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直撮りリュカオン。とても狼とは思えない容姿

【迅狼リュカオン】

 ■林属性・オフェンスタイプ(ドリブル)

 ■進化速度:普通 (最大KP200、最大KA90、合計290)

 ■化身技:シップウジンライ(オフェンスコマンドK06)

 ■ 説明

「孤高の狼を彷彿とさせる林の化身。背中に高圧の電流をたくわえて戦う」(ゲーム版イナクロ)

「一瞬で獲物を追い詰めて仕留める、強靭な狼の化身! 大地に轟く勇ましい雄叫びで、周囲の敵を圧倒する!!」(イナズマイレブンGO全選手名鑑3)

 

情報は初出のイナクロ準拠です。

胴長の獣の姿をしていて、化身なのに吠える不思議な化身。成長タイプ:普通にしては最高レベルのスペックを誇ります。(通常、合計300から晩成)

あと必殺技使うときにガンマさんと触れ合います。ありがとう。

 

ここから気になる情報を抜き出して考えていきましょう。と言っても基本的に神話と照らし合わせて進みます。

 

神話の「リュカオン」 

ご存じの方もいるかもしれませんが、リュカオンという名前には元ネタがあります。ギリシャ神話に出てくる傲慢の王リュカオンです。とはいえかなりマイナーの部類。

 

神話の概要

リュカオンは元々人間でアルカディアという土地を治める王でしたが、その精神性は残虐そのものでした。子どもも51人(!)いましたが1人の娘(男女比おかしい)を除いて全員残酷な性格でした。

そこでギリシャ神話の最高神・ゼウスはリュカオンの悪評が本当か探ろうと、彼のもとを訪ねることにしました。(身分はもちろん隠して)

リュカオンはゼウスを出迎えてもてなすのですが、そのやり方が非道も非道。なんと人間を殺して(捕虜とも自分の息子とも言われる)料理に混ぜたのです。

 これに激怒したゼウスは正体を明かし、娘を除いたリュカオンの子ども全員をで皆殺しにしました。(それもどうなん??)リュカオン本人はなんとか逃げ出しましたが、逃げ切る頃にはその姿が狼に変わっていたと言います。

 

ゼウスを侮辱した罪としてリュカオンは人狼になってしまったという因果応報の話です。人狼と迅狼もかけられているんですかね? この一連の流れと迅狼リュカオンとの類似点・差別点として「狼」と「雷」の部分を挙げます。

 

なぜ狼か?

悪の象徴

リュカオンは狼に変じましたが、なぜでしょう?

私が調べた限りでは「神話で狼に変わる人間」というのはリュカオンの逸話が初めてらしいです。

ヨーロッパは森林が生活圏に近く、また牧畜も盛んだったために狼の被害に遭うことも多かったとか。そこから転じて狼を敵役、「悪の象徴」として扱うことも多かったと言われています。(童話でも狼が悪役に据えられることは多いです。狼=森に潜んでいる変質者みたいな見方もあるそうな)

もっとも、ギリシャ神話が語られた時代からその風潮が根付いていたかは定かではありません。

しかし狼に変じることが一種のメタファーを含んでいる可能性はあります。

 

 

リュカオンの場合、人肉を勧めたという人の道を外れた行いによって外道=悪として狼の身に堕ちてしまったのかもしれません。

ちなみにリュカオンは死後も星座の「おおかみ座」として空で晒し者にされているらしいです。そこまでせんでも……。

 

なぜ雷を使えるのか?

高圧電流=雷?

 上で見てきたようにリュカオンの名前自体にマイナスイメージ、狼のニュアンスにもマイナスイメージが付きまといます。

それだけなら「そんな化身出しちゃうガンマさんの内面って……」と別な興奮が始まるんですが、話はそこで終わりません。

 

迅狼リュカオンはを操れるのです。ここが大きい。正確には高圧電流なのですが、雷と見なしてよさそうな状況証拠が揃っています。

 

ギリシャ神話モチーフの化身に似つかわしくない化身技名「シップウジンライ=疾風迅雷」であること。リュカオンの派生化身で同一の化身技を持つ化身の名前が「疾風の白虎」であること。

疾風=疾風の白虎

迅雷=迅狼リュカオン

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リュカオンの派生化身

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白虎との比較用。ななめでゴメンね

これだけ雷との関係を絡めてくるあたり、リュカオンの操る電流=雷の図式を立てても良さそうです。雷の電圧自体が最高10億ボルトにもなるそうですし。

そしてこの仮定をもとに考えると面白いのが「リュカオンはなぜ雷が使えるか?」という話です。

 

雷=神鳴り

 古来から雷は神の力の象徴として扱われてきました。「雷=神鳴り」だったとも言います。この考え方は世界中で似たような見方がなされてきたようで、ギリシャ神話最高神ゼウスが雷を操るのもそういったイメージに由来するのでしょう。

参考:

季節に関する豆知識 『雷と稲妻』|国内がりシェアトップ 遠藤食品株式会社

 

すると、雷を操る迅狼リュカオンは何者……!?となりませんか?

 

 ここまでの元ネタ辿りの旅が無駄になりかねませんが仕方ないです!

 

だって元ネタのリュカオンは人間ですし神の怒りを買った不届きものです。神の力をふるえる存在じゃありません。

ゼウスの雷が落ちた(怒り的な意味で)から雷を扱うのだと捉えた皮肉としても、そもそもリュカオンは生き残っているので雷で殺されてないのです。雷を浴びてないのに雷使えるの? って話。

 迅狼リュカオンが元人間なんて設定はないですし、動物型化身の指は全部5本なので迅狼リュカオン=元人間の補強にもなりません。

 

そのため迅狼リュカオンは神話のリュカオンと似て非なるナニカということになります。化身全般に言えることですけどね。

迅狼リュカオンとは、リュカオンの元ネタと名前を借りた、神の力を持った獣の化身……つまり神獣?

人狼

迅狼??

神狼??? 迅狼リュカオンは神狼だった……?

 

妄想全開! 厨二爆発! 疾風迅雷!

 

そんなんだったら、カッコイイですね。私厨二ですから。

 

 おわりに

以上、迅狼リュカオンには元ネタとの繋がりはあるものの、まったくの別物要素も漂ってそれがまた格式高そうという話でした。(原作者の人そこまでry)

話の着地点が変なところに来ちゃいましたが、そこはほら雑感なので……。それに迅狼リュカオンくんの格上げも兼ねてるので良いんです。

 

鳳凰(中国の神獣)・アテナ(ギリシャ神話の女神)と格を比べられてスケールちっさwと陰口叩かれるリュカオンおよび飛び火するガンマさんがんばれーーーーーーーー!!!!

 そういうお話でした。ではでは

 

 

ガンマさんと重心移動

 Twitterでくっそ騒いだ自覚のある話題です。たまたま本屋でサッカーの本立ち読みしてたら意外な着眼点をもらいました。

 サッカーにおいて大事な要素……

 それは、「重心」!!!!!

 

 曰く、スキルを磨いてもそれを上手く活かせる体さばきこそが一番基本であり重要なんだとか。

 

 「重心 サッカー」で検索するだけでたくさん出てきます。重心移動のテクをマスターするだけでサッカーが○倍上手くなる! なんて喧伝されていて、重要性を認識させられますね。今の今まで注目しなかった要素なので目からウロコでした。

 

 今日はそんなガンマさんと重心移動について語りたく思います。

 

 

 概要

 そもそもどこのガンマさんの話をしてんだとなるので概要を先にお話しします。

 今回話題にするのはイナクロアニメ18話「みんなが帰ってきた!」のワンシーンです。

(ガンマさんの初登場・初任務のときってタイトルが毎回ガンマさんと関係ないことばっかだよね)

 

 雷門イレブンが中世フランスに向かったと知り、後を追ってタイムジャンプするガンマさん一行。フランスの地に降り立つなり、そばのエイナムくんに奴らの行方を検索しろと命じます。一切の油を売らない、仕事最優先のスマートなリーダーですね。

 と、そこに不意打ちシュートが! しかも狙いは顔面!

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死角からの不意打ちでよく対応できたなって素直に感動

 しかしそこはガンマさん、腕クロスでシュートの直撃を防ぎます。かっっっこよ……。(普通にすごくない? このシーン大好き)

 そしてズザーッと後方に。「誰だ!」と敵意むき出しになるわけですが、今回の主役は「ズザーッと後方に」の部分です。

 コマ送りで見ててもそんなに意識してませんでしたが、実はここにガンマさんのサッカーの実力が高いという公式情報が詰まっているんです!

 すなわち「重心移動」です。

  次に重心とその移動に関して、基本的なポイントに軽く触れてから本題に入りたいと思います。

 

重心とは

Wikipediaから引用

「力学において、空間的広がりをもって質量が分布するような系において、その質量に対して他の物体から働く万有引力の合力の作用点であると定義される」

……重心って、なんやねん。

 文系の私は力学においてとか言われた瞬間にうわあああああってなりました。

 

 非常にざっくり説明すると、

重心とは物体(体)の中心で、そこを支えれば物体(体)全体の重さを支えられる点

のことを指します。(『わかりやすい高校物理の部屋』を参考にしました)

 

重心の位置

 人体の重心の位置に関しては定義があるそうですが、ややこしいので詳しくは省きます。簡単に言うと上半身の重心と下半身の重心があって、その二点を結んだ線上の中点が体の重心となります。

図を見てください

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  要はへその辺りが重心なんです!

 先ほどの重心の定義と合わせればへその辺りを支えられれば体全体を支えられて、逆にできなければ体は倒れてしまうのです。

 ちなみに重心の位置が低いほど体は安定します。△と▽だったら△のほうが安定するというわけです。

 

支持基底面

 △のほうが安定する意味をかみ砕いた概念が支持基底面です。

 字面だけ見ると難しそうな雰囲気がありますが、そんなことはありません。単純に体を支持する(支える)底の面です。

 定義としては「体を支えるのに必要な床面積及びその範囲のこと」を指します。

 そして重心が支持基底面の中に収まっていれば体は安定します。

 足をぴったりそろえて立つよりも、少し足を左右に広げて立った方がふらつかないと感じませんか? それは後者のほうが支持基底面が広くなり、重心をしっかり収められるからです。

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重心移動

 さらに上記の特徴は「重心移動」とも関わってきます。

 支持基底面の中に重心を入れれば体は安定する……。

裏を返せば、支持基底面の外に重心を置けば体は不安定になるということです。

 安定=静止、不安定=動となります。不安定な姿勢はエネルギーを生みやすくなるのです。

 この性質を利用して重心と支持基底面をコントロールすることで、少量のエネルギーで行動開始・停止が行えます。なぜなら力に頼らなくても体が勝手に動ける方に傾いてくれるからです(逆もしかり)

これこそ、重心移動。

 走るときに前傾姿勢になるのも、それだけで前に倒れるエネルギーが生まれるからですね。

 

 重心移動はサッカーのような高持久力が必須のスポーツには大事な能力です。なんせ動いたり止まったりが激しい競技です。

 しかも体勢に無理のない動きをするので故障もしにくくなります。さらにさらに重心の預け方を理解しているとドリブルやブロックもしやすくなります。相手の重心の位置を見抜いたり逆にフェイントをかけたりすることで駆け引きに強くなるメリットがあるのです。

 

 こんな感じに重心・支持基底面・重心移動を意識して見ることで作中のキャラの動きを深く考えられるようになります。

 ではガンマさんの例のシーンに移りましょう(早口)。

 

例のシーン考察

 お待たせさせられました。早くこの内容書きたくてうずうずしてました。

 ある程度コマを抜き出しながら、そこに自分なりの考えと解説を添える形になっています。

(※ここからは画像が多くなります。なお自宅のテレビ直撮り)

 

【シーン1】

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 不意打ちシュート食らった直後のコマです。上半身は地面に対して真っすぐ立てています。

 まだ特筆することはありませんが、ザナークのシュートはガンマさんのほぼ顔面狙いでした。そのため頭──少なくともみぞおち(上半身の重心)より上に力が加わったことは覚えておいてください。

 

【シーン2】

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 上半身を狙われた弊害が出始めています。大きく体が後ろに倒れこみ、足の位置からして重心が支持基底面から外れています。

 このままでは後ろへ転倒、ないしは頭を強打する恐れがあります。(髪逆立ててるガンマさんならワンチャン助かりそう?)

【シーン3】

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 ガンマさん緊急回避。

 画面端で見づらいですが、先ほどより明らかに体がくの字折りになっています。

 その場に留まるために重心の位置を支持基底面に近づけようとしています。綱引きで踏ん張るときと同じ要領です。

 吹っ飛ばされてわずか2コマめで、すでに後方へのケアと減速を兼ねた重心移動を行っています。いやつっよ

 

【シーン4】

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 こちらでは一気に2枚。

 ガンマさんって不意打ちされたわけなので直前までは普通に立ってただけでした。それなのに、足が不自然に開いていませんか?
 よく見たら1枚目の白タイツ(なのかな?)に入ってる黒線が内側を向いてます。2枚目と比較したら分かると思います。

 

 こんな動きになるのは後ろに下がりながらも足を開いているからとしか思えません。

 なのでこの大股開きは支持基底面を広げるための動きと考えられます。体もいまだに前傾姿勢です。後ろに進む動きを止めたいわけですから、前に重心を移動させて相殺しようとしていますね。

 

 足裏をべったり地面にくっつけているのは摩擦係数を最大にするためと考えられます。減速のために1コマ1コマで動くガンマさんすごい。

 

【シーン5】

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 ここからはガンマさんの動きに変化が出ます。それは減速のための動きから停止のための動きにシフトしてるところです。(もっと言うと更にその先の動きも)

 影のつき方、足の左右の長さの違いから左足を後方にずらしていますね。これは止まりやすくする動きと考えられます。

 

 「手押し相撲」をしたことがあるでしょうか。あれでバランスを崩されると後ろに倒れそうになります。

 すると反射的に左右どちらかの足が後ろに下がって安定をとります。重心が後ろに倒れるのを、支持基底面そのものが後ろに伸びることでカバーしようとする動きなわけです。安定=静止。

 

 減速とはいわば、進行方向と逆に向かって重心移動して不安定にすることです。打ち消し合うってことですね。

 このコマのガンマさんは不安定から安定へ、減速から停止に舵を切っているのです。

 完全停止はまだなものの止まることを念頭に置いた足運びをしています。すっご

 

【シーン6】

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  これにて静止!

 前後に足を出しているのは止まるのに役立つとお話しましたが、別の効果も期待できます。それは次の動きに繋げやすいという利点です。

 

 仁王立ちと前後に足を広げた形では安定感に差があります。実際やってみると後者のほうが前後の傾きに強くなれます。

 それと同時に重心を傾ければ再び動のエネルギーが得られます。特に前に動きやすいはずです。ガンマさんの場合、右足は前を、左足は横に向いているので前と横に動きやすくしていますね。

 

 そもそもガンマさんは不意打ちされた身。やっと体が止まってから「誰だ!?」と反応できたんです。第二撃が来ないとも限りません。

 こうした状況を踏まえるとガンマさんの停止する動きには追撃に備える意図も含まれてたと考えられます。左右、前に動きやすくすることで躱しやすくするんですね。

 

 人間が一番対処しにくいのが後ろへの動きなので(重心を安定させにくいため)、ガンマさんのこれら一連の動きがいかに洗練されていて冷静な対応だったか分かると思います。ガンマさんってすげー! オメガ最強は伊達じゃないんです。

 

 

 以上からガンマさんは重心の動かし方を理解し、それを不測の事態にも活用できるほど体に染みこんだテクニックを持つ人だと分かりました!

 冒頭の腕クロスガード、あれサッカーのルールでハンドなんですが、咄嗟の動きで手が出るあたりエージェントなんだな~サッカー選手じゃないんだな~と別方面で滾りました。結論:カッコいい。

 

おわりに

 今回みたいなそこ掘り下げるの?な考察に対して「公式そこまで考えてないと思うよ……」って意見が脳裏をよぎること、あると思うんです。

 しかし思います。そんなことないよ!と。

 

 確かに物によりけりですが、忘れちゃいけないのがイナズマイレブン、ジャンルは超次元サッカーです。サッカーです。サッカー!!!!!

 超次元だろうがなんだろうがサッカーですから、サッカーの動きやテクニックについては現実を参考にしても問題ないと思うんです。

 

 今回長くなるので省きましたが、ドリブルにもいろいろ方向性があったり戦略があったり面白いです。ガンマさん絡みでまた書こうかな、フィジカルとかボールキープとか。

 ではこの辺で! ザナッ

【雑談】ガンマさんに関して(好き勝手喋ってます)

 望めるなら未来世界のモブでありたかった…。

 あの世界は滅亡の危機に瀕してたかもしれないしディストピアかもしれないけど、ガンマさんを生で見られるとかどんな徳積んだらそんなことが許されるんだ?????????

 

 いいなあ……うらやましいな。

 

 オメガ三幹部好きな人は全員悩んでると思うけど、ガンマさんのことなんにも知らないんだよね。知ってる個人情報:性別だけって見れば分かるし(イナズマキャラはそうとも限らないけど)

 

 それともあれかな余白の美ってやつ? 知らない方がよく見えるのかな。知らんけど

 だとしてもガンマさんのこと何も分からないんだもん。特に出番あんまりもらえなかったから、その少ない活躍を体に染みこませて何回も反芻した。

 

 ガンマさんのセリフならすぐ記憶から引き出せるし、作画見たらどの話数のガンマさんかすぐ分かるし、バイブルの42話43話はそらんじることができる。

何回も見てるうちにそうなっていた。

 

だってガンマさんのこと好きだもんんんんんんんっっ

 

  正直、自分でもなんでここまで入れ込んだのか分からない。

 きっかけがオメガアタックのシーンだったことははっきり覚えてる。雷が落ちるってあんな感じなのかなってくらい衝撃だった。カッコいいって思ったんだよね。

 

 それまで1ミリも興味なかったんだよ、直前の42話の録画消してたし(見た順に消してた)。ほんと43話で突然好きになった。

 あのオメガアタックの、しかもシュート直前の「おう!」って掛け声で落ちた。

 

 謎タイミングにも程がある

 

 人生で初めていわゆる「推しができる」って感覚を与えてくれたのがガンマさんだったな。しかも最大の。

 

 そういう意味でも思い出深いキャラだし、出番少ないからこそわずかな登場シーンをすするように見てたら、自分で考えて新しい「萌え」を発見するって喜びも知れたし。このブログ作ったのもたぶんガンマさんのおかげ。

 ガンマさんの出番が少ないことは今でも悲しくはあるけど、別の楽しみもくれたからやはり感謝(それはそれとしてもう少し活躍を…)

 

 だからガンマさんのことをあまり「推し」と呼びたくない。

 自分にとって意義深いガンマさんを「私の推しはね~」って代名詞に押しこめて呼びたくない。ガンマさんはガンマさんだから。本名知らんけど。

 

重い~~~~8年の歳月クソ重い~~~~~~~~~~~~~~

 

 どう考えても限界オタクだよこんなの。でも楽しい!

 

 ところでこの文章打ってる間に二回もミスって投稿してる。手元が狂いすぎ。

 同じくらいTwitterでも狂うしたまにガンマさんの発作でるし頭おかしいけどよろしくお願いします。

 ガンマさんのファンでした。

【イナクロ用語考察】ミキシマックス(後編)

 こちらは後編になります。前回ではミキシマックスの基本について書いたので先にそちらを読むことをおすすめします。

 

 前編はこちらから↓

 

konton-hakusai.hatenablog.com

 

強制ミキシマックス

 オーラを扱う道具として登場するのがワンダバが持っている二丁拳銃のような機械、ミキシマックス・ガンです。この道具を介さずにミキシマックスする行為を、ワンダバは「強制ミキシマックス」と呼んで驚いていました。

  未来世界では機械を使ってミキシマックスするのが当たり前なんでしょう。

 オーラを抽出して機械の中に保存して必要なときに取り出すなんて、さすが未来のテクノロジーです。

 

 強制ミキシマックスの例は確認できるだけで4つと亜種(※ゴーストミキシマックス)が2つあります。(オーラ元×オーラを受け取る側で表記しています)

 

・ベータちゃん×プロトコル・オメガ2.0(ゴーストミキシマックス

・ザナーク×プロトコル・オメガ3.0(+洗脳)

孔明×太陽、白竜

ザナーク×沖田(推定)

マスタードラゴン×黄名子

・クララジェーン×ザナーク

 

 強制ミキシマックスと言いますが通常の場合はミキシマックス・ガンを使わないこと以外にミキシマックスとの差別化点はありません。(上記の時空最強イレブンはすべて通常の強制ミキシマックス

 

 ではその例外を順に見ていきましょう。

 

ゴーストミキシマックス

 こちらに関してはおなじみイナペディアで???さんが説明してくれます。(口調からしてベータちゃん)

 

「みなさんに直接オーラを注ぎ込むことで能力を強化するベータちゃんの特技よ。発動しても見た目に変化がないのがゴーストミキシマックスの特徴でーす!」

 

 「直接オーラを注ぎ込むことで」の説明から強制ミキシマックスに分類しました。なんとベータちゃんの特技らしい。特技って言うくらいなので未来世界でも特殊なスキルなのでしょう。

 そして見た目が変わらないのは大きな特徴です。ミキシマックスならベストマッチでなくても色くらいは変わります。このなんの変化もない点が「ゴースト」の由来なのかもしれません。

 ミキシマックスには変わりないので二人の個性が合わさっているはず、なのに見た目で分からない。そんな特徴を幽霊と形容するセンスが光ってます。

 

ベータちゃんの場合

 ゴーストミキシマックスの代表例、ベータちゃんの例を見てみましょう。アニメでは2回使われていますが、いずれも奥の手といった印象です。「ゴーストミキシマックス!」と叫び、紫色のオーラを部下に注入します。普通オーラの色は黄色のはずですが…

 

 普通のミキシマックスと違うのは一人のオーラを他のオメガメンバー10人全員に注いでいることです。しかもベータちゃんはその後特に弱体化もせず元気に試合を続けています。得点もしました。(!)ベータちゃんのスペックほんとオバケ

 ゲームの仕様から大きく逸脱してますね。本来ならミキシマックスは一対一ですし、オーラの渡し側は試合に出られません。なぜこんな芸当が可能なのでしょうか?

 

 それは

①「複数人へのオーラの受け渡し」こそが特別な技術だから

②ゴーストミキシマックスで注ぐオーラは量が少ないから

ではないかと考えます。

 

①の捕捉

 通常のミキシマックスは機械を通してオーラの受け渡しを行いますが、本来オーラの受け渡しは自力で可能です。

 そう断定する根拠に化身ドローイングがあります。化身ドローイングとは、オーラを消耗した化身使いにチームメンバーがオーラを与えることで化身の使用時間を延ばす戦術です。

 

 これはGO1期の時点で確立されているため、オーラの自力での受け渡しは200年後でも当たり前に可能と判断できます。(前編のほうでミキシマックスで与えるオーラ=化身のオーラと考察しているので化身の話を根拠に使用しています)

 そのため「ベータちゃんの特技」と当の本人が自慢げな様子から考えるに、オーラを与える対象が複数でも問題ない点が特別なスキルとされる所以ではないでしょうか。

 

 それだとワンダバが驚く理由と矛盾しない?となりますが、わざわざミキシマックス・ガンを使用するメリットについてはザナークの欄で話します。

 

②の捕捉

 こちらは結果からの逆算的な考察です。化身や化身アームドは使うほど体力を消耗しますし、ミキシマックスも同様です。

 前編のほうでミキシマックス・ガンで吸い取るオーラ量に上限はないと考察しました。そして失ったオーラが大きいとそれなりに体に影響が出る描写があります。

 例としてオーラを抜き取られたシュウくんはその場でふらりと片膝をつき、坂本龍馬も疲れた様子を見せていました。オーラを抜かれることで多少の脱力感・疲労感を受けると考えられます。

 

 そんな量を味方全員に与えていたら、さすがに体力がもたないでしょう。

 ゴーストミキシマックスを受けた面々は雷門イレブンをドッカンドッカン吹き飛ばすパワーは得ていますが、みなオーラ元の化身(アテナ、ゾディアク)を使える描写がありません。

 このことから少なくとも化身を使えるほどのオーラは与えていないと分かり、オーラの合計量も試合に出られないほどの疲労を抱えるほどではなかったと考えられます。

 

 まとめると与えるオーラ量は

ゴーストミキシマックスのオーラ量<ミキシマックス・通常の強制ミキシマックスのオーラ量

 になるのではないでしょうか。

 

ザナークの場合

 こちらは更にめちゃくちゃです。ゴーストミキシマックスなのに相手を洗脳しています。それも11人も。口からビーム出したり、目から怪光線出したりもういろいろと変。

 沖田さんとのゴーストミキシマックスは目からオーラを放っているくらいでベータちゃんの場合と大差ないので割愛します。

 

 先ほどミキシマックス・ガンを介するメリットに触れると言いました。

 それはオーラが見合わないときの安全装置としての役割です。

 

 ここでは分かりやすく信長×神童を例に出します。信長のオーラは神童という”器”に入らなかったとアルノ博士は分析します。

 また、同じくミキシマックスが失敗した坂本龍馬とのミキシマックスの際には大介さんが「器が小さければ水はこぼれてしまう」と語ります。

器=その個人のオーラ許容量

水=オーラ

ということです。

 

 ミキシマックス・ガンがあれば器にオーラが見合わない場合、ミキシマックスは中断されます。つまりミキシマックスをシステム化するうえでのストッパー的役割を持っていると推測できるのです。

 未来世界のモブが「化身アームドもミキシマックスもないサッカーなんて考えられない」という旨の発言もしているため、安全な強化技術としてミキシマックス・ガンが使用されていると想像できます。

 

 反対に強制ミキシマックスはそのストッパーがないのでオーラが強大すぎても拒否ができません。まさに器から水がこぼれ、器の表面を覆ってしまうのです。

 しかも見合わないオーラなのにザナーク×プロトコル・オメガ3.0はベストマッチ扱いです。波長も合わない、手に余るオーラを使わせるためにオメガ側のオーラの波長を強引にザナークに合わせた──。

 

 それが形となって表れているのがプロトコル・オメガ3.0の洗脳された姿ではないでしょうか。

 

 イナクロ設定資料集を見てみても「強化ver」と記されていて「洗脳ver」とは書かれていません。洗脳はあくまでミキシマックスの副産物だと推測できます。

 そもそも、化身は強い”気”の具現化であるため洗脳に抵抗があると示されています。にも関わらず化身使いのガンマさんはあたかも即オチ2コマのごとく洗脳されました。(身も心も従順になって!!!!!)

 

 このことから強制ミキシマックスによる洗脳は内から行われたと考えられます。

 化身アームドの極意は化身を外にまとうのではなく、内に融合することでした。オーラは体に取りこんでこそ真価を発揮するのでしょう。同じオーラを媒介するミキシマックスも同様です。オーラは体の内側に保存され、いつでも「ミキシトランス状態」になれます。

 そのためミキシマックスもオーラもまずは内側に作用すると仮定します。

 

 強制ミキシマックスを利用した洗脳はオーラを受け取り、それが”器”に見合わなくて初めて効果を発揮するので、

ザナークのオーラがガンマさんに侵入

オーラ>>>(超えられない壁)>>>”器”

それなのにベストマッチになるようガンマさん側の波長がいじられる

見合わないオーラの代償(洗脳)

 

の流れが生まれます。

 化身が洗脳に対抗できるのはオーラが体内に侵入する最初の段階だけですので、それ以降は宿主を守れないのでしょう。内側から突き崩された感じですね。化身が洗脳に対抗できなかったのはこんな理由ではないでしょうか。

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↑イメージとしてはこんな感じです

 

SSCのミキシマックス


  今まで見てきたミキシマックスと違い、こちらは一人でミキシマックスをしている描写があります。最初に触れたF.Rさんのミキシマックスの話とだいぶズレていますね。

・S遺伝子×SARU

・G遺伝子×ガルシャア

・V遺伝子×ヴァンフェニー

 この三つです。ラスボスと裏ボスの貫禄がすごい。正直、自分とミキシマックスするってなに?ってなります。

 これら○遺伝子はゲームイナクロのアイテム「だいじなもの」で簡単な説明があります。

「特定の血を持った人物にのみ影響を与える不思議な遺伝子のオーラデータ」

 

 説明の前半であれこれ書いてますが、これはオーラデータです。遺伝子がオーラを持っているということになります。

 ちなみに遺伝子とはDNAの中で遺伝情報に関係する部分を指します。

 

  ここではSSCに限定されるこの特殊なミキシマックス「遺伝子とのミキシマックスと呼称します。

遺伝子がオーラを持つとは 

SSCとオーラ

 実はオーラとセカンドステージ・チルドレンは近しい関係にあります。

トウドウ議長「彼らは(SSCは)自らの内にある破壊のオーラを特殊なアンプルにこめて発射する武器を使い」

「フェーダのメンバーが使う特殊な武器。破壊のオーラを込めた赤いアンプルをバズーカに仕込んで撃つことができる。彼らはこういった兵器も開発している」(イナペディア「アンプルバズーカ」より F.Rさん)

 

 特殊な武器をメインウエポンにするあたり、オーラは半永久的に体から取り出せるのでしょう。そしてこれらのオーラは彼らの内から発生するものだと判明しているので、オーラの発生源がセカンドステージ・チルドレンの遺伝子、SSC遺伝子であることは確定でしょう。

 ゲームイナクロの天馬とミキシトランスしたSARUの会話からも分かります。

 

天馬「こ これは…! これもミキシトランス…なのか?」

 SARU「ふふっ 君たちとは完全に違うんだ。新しい人間だけに与えられた特別な力なんだ!」

 

 このほかにも最終戦でザ・ラグーンが披露した、自分の体から取り出して保存した黄色いオーラを取りこみ、スピードを急上昇させる技術もあります。

 アンプルを使ってひと手間かけているとはいえ、普通のセカンドステージ・チルドレンも自分のオーラとミキシマックスすることはできるのです。(見た目が変わらないのでゴーストミキシマックスの一種と思われます)

 

 すると気になるのは「特定の血を持った人物」の表記です。「遺伝子とのミキシマックスは、姿はもちろん体格まで大きく変わることがあります。そこに「特定の血」が関わると推測されますが解釈が難しいです。

 

特定の血

SSC遺伝子の練度

  日本赤十字社のホームページで血液について調べてみましたが、血液は基本的に人によって組成は変わりません。違うのは血液型くらいです。

 セカンドステージ・チルドレンであるために血液組成が若干異なり、「特定の血」がそれを指す可能性もありますが、その場合「遺伝子とのミキシマックスが三人だけ使えることと矛盾します。

 

 これらを踏まえて作った仮説が「遺伝子とのミキシマックスが可能なのは

SSC遺伝子を使いこなせるセカンドステージ・チルドレンに限られる説です。

 

 セカンドステージ・チルドレンにも超能力を使える使えないの差があります。その中でもSARUは特に強大な力を持っていたはずです。ザンの面々を従えていることからもうかがえます。

  そして超能力を多く使えるということはSSC遺伝子から力を引き出す術を熟知していることになります。要は練度が高いのです。
 「遺伝子とのミキシマックスは言ってしまえばSARUクラスのSSC遺伝子の練度者
が行使できる超能力の一種と言えます。

 

「特定の血」の意味

 加えてミキシマックスを可能にする特殊な遺伝子(S遺伝子、G遺伝子、V遺伝子)は頭文字が「遺伝子とのミキシマックスが可能なキャラと一致します。

 これは偶然でしょうか? おそらく違います。

  S、G、Vの遺伝子はサリュー、ガルシャア、ヴァンフェニーの頭文字から取って命名されたと考えるのが妥当でしょう。

 

 「特別な血」ではなく「特定の血」と表記されているのもSSC遺伝子を使いこなすセカンドステージ・チルドレンなら、誰でも「遺伝子とのミキシマックスを扱える暗示ではないでしょうか。「特定の血」=「特定の人物」に読み替えられるというわけです。

 

まとめると、

「遺伝子とのミキシマックスは通常のミキシマックスの概念と異なり、オーラを生みだすSSC遺伝子の力を引き出すことで行える。

・これにはかなり超能力を操れなければいけないが、条件さえクリアすれば「特定の血を持った人物」として扱えるようになる。

と考察しました。

 

 

 ミキシマックスの話は以上となります。分けたはずがかなり長くなりました。個人的にいろんなことを調べて考えられて楽しかったです。

 長々とありがとうございました!

【イナクロ用語考察】ミキシマックス(前編)

 こんにちはKオスです。ブログの模様替えは楽しいですね、いろんなデザインがあって目移りしちゃいました。一番文字が見やすそうなデザインにしましたがどうでしょう?

 今回の話題はミキシマックスですが、一通り書きたいことを網羅すると字数がえらいことになりました。そのため前後編に分けてあります。

後編はこちらから↓

 

konton-hakusai.hatenablog.com

 

 

概要

 いつもお世話になってるイナペディアより、F.Rさんによるミキシマックスの解説です。

「AさんにBさんのオーラを融合させて2つの個性をミックスさせること。オーラを取る相手は人間だけでなく動物や恐竜なんかでも大丈夫なんだ」

  まあ、台風や遺伝子とミキシマックスする人もいますけどね

 

 ミキシマックスの基本コンセプトは個性の融合であり、個性の橋渡し役がオーラということでしょうか。

 どうもこの書き方だと受け手のAにBのオーラをまとわせるのではなく、AとBが疑似的に一つに融合されると捉えられるのですが……

 アルノ博士も「ミキシマックスは二つの命の融合」と形容していましたが、それは新たな命の誕生と同義ではないでしょうか? 生命倫理に触れてないか心配です。

 

ミキシマックスの特徴

 他にもミキシマックスの特徴があるので挙げておきます。(ゲーム・イナクロでの仕様も含みます)

★オーラを渡す側はレベル25以上でなければならない

★オーラを渡す側は試合に出場できなくなる

★オーラを受け取る側は渡す側の習得技を二つまで使えるようになる(ミキシマックス時限定)

★オーラを受け取る側は渡す側の化身を使えるようになる(ミキシマックス時限定)

ミキシマックスすると通常は肌・瞳・髪の色が変わる

★例外としてゆかりがある者同士(例外アリ)ではベストマッチが発生し、色以外の容姿が変わる

★通常のミキシマックスでも能力は伸びるが、ベストマッチはさらに伸び率が高い

 

 こうして見るとたくさんの仕様があります。ゲームの戦略性としての機能かなと思える部分もありますが、疑問もいろいろ湧いてきます。

 オーラってなに? なんでレベル制限あるの? ベストマッチはなんであるの? などなど。

 今回はミキシマックスとオーラにまつわる基本の話を中心にしようと思います。

 

オーラ

 オーラの正体

 化身、ミキシマックス、ソウル……これらはすべてオーラと呼称されています。

 イナズマイレブンGOという作品に一貫して登場した概念だというのに、オーラについて詳しくは語られていません。

 そのかわり一般的なオーラのイメージから迫っていきましょう。メタい話、制作陣も一般認識を基にして設定を作っているはずですからね。

 

 Wikipediaより「オーラ」についての引用です。

「オーラとは、生体が発散するとされる霊的な放射体、エネルギーを意味する。転じて、ある人物や物体が発する独特な、または霊的な雰囲気や、なんとなく感じる力、威圧感なども指す」

 

 F.Rさんはオーラをとる相手は動物や恐竜でもOKと言っていましたが、この定義を参考にするなら無生物にもオーラはあると言えます。

 人類史上最悪の被害をもたらしたという台風・クララジェーンも暴力的な自然災害ですから、その威圧感=オーラと解してもいいのかもしれません。(黒いバラも同様に)

 シュウくんは地縛霊ですが、彼は化身を使えますし天馬とミキシマックスも果たしました。オーラは持っていると分かります。

 

 これらから考えるにオーラとは生体エネルギー・霊的な力・威圧感などを含んだ非常に広義の”気”の力と言えます。

(つまりウィキの定義とかなり同じ)

 

 生物・無生物問わずどんな存在でも持てる可能性を秘めるオーラを、目に見える力として振るうのがGOの特殊なシステムの数々ということですね。統一感があります。好き

 

 化身やソウルはオーラが具現化・実体化した姿である一方、ミキシマックスでやり取りされるオーラは固まっていない状態であると推測できます。固体と気体の状態変化のようなイメージでしょうか。

 それなら孔明の化身が太陽に入りこむことでミキシマックスが成立するのも納得がいきます。状態が違うだけで化身を形作るオーラとミキシマックスで取りこむオーラは同じなのですから。

 ミキシマックスするとオーラ渡し側の化身もセットでついてくるのは、こういった理由があるのでしょう。

 

オーラの特徴

 オーラはさらに細かい特徴を持っています。特にミキシマックスに関わるものをピックアップしていきましょう。(以下はイナクロ12話参照です)

★オーラは「オーラノイズ」を発している

★オーラには大きさがある

★オーラには強さがある

★オーラには波長がある

 ★オーラ同士が同調しないとミキシマックスはできない

 

 ベストマッチ

 ここから考えるに、ベストマッチの概念とは「オーラ同士の波長が完璧に合っている状態」なのではないでしょうか。

 波長が合っている=オーラの融合率が高いと解せるでしょう。その結果相手の力を高く引き継ぐことができるし、お互いの個性がより強く混じりあって容姿も全く異なるものに変化するという仕組みです。

 

 そしてベストマッチになる組み合わせが近しい関係にある二人組なのは、それだけ相互理解が深い証拠です。(例外にザナークとプロトコル・オメガ3.0がありますが別途考察します。)

 信長とのミキシマックスに失敗した神童に対し、アルノ博士はアドバイスを送ります。

 

アルノ博士「信長のオーラを抱え込めるだけの力を身につけろ。特訓には信長を理解し、その一部を取りこめるイメージを持たないといけない」(要旨抜粋)

 

 相手を理解し、相手の力を受け止める努力を重ねることでミキシマックスは本当の力を発揮できるというわけです。

 

ミキシマックスとオーラ量

 ミキシマックスは常に成功するわけではありません。

①オーラを渡す側のオーラが強大で受け取る側の”器”に入りきらない

例:信長×神童、坂本龍馬×錦

②オーラを渡す側のオーラが小さすぎる

例:ジャンヌ×霧野

 

 こんな場合はミキシマックスは失敗します。(オーラ元×オーラを受け取る側で表記しています)

 

 ①の失敗例ではミキシマックス・ガンを介してミキシマックスを実行しても、オーラが弾かれている様子でした。

 また、「オーラが強大すぎて受け取りきれない」「ミキシマックス・ガンのメモリーに入りきらない」といった作中の描写から、ミキシマックス・ガンで吸い取るオーラはオーラを渡す側のすべてか、それに近い量であることが推測されます。

 一定量だけ吸い取るならオーラの大小、”器”といった概念は登場しないはずだからです。それだけ吸い取れば試合に出られなくなるのも当然でしょう。

ミキシマックス先の偉人たちのほとんどが道半ばで命を落としているのはまさか……)

 

 反対に②の失敗例はオーラを渡す側であるジャンヌの力が目覚めていないという理由で「オーラがとれなかった」とワンダバがうめいています。

 そのためミキシマックスがオーラをほぼすべて吸い取るとしても、ミキシマックスに利用できるオーラには最低限の量が必要と推測できます。

 

 その最低限のオーラを確保するために、ゲーム内の「レベル25以上でなければオーラを渡す側に選択できない」ルールが存在するのではないでしょうか。

 

まとめ

ミキシマックスで受け渡されるオーラとは広義の”気”であり、化身のオーラと同じもの

・ベストマッチとは「両者のオーラの波長がシンクロした状態」を指す。

ミキシマックス・ガンで吸い取るオーラ量は最低基準が存在し、それ以下ではミキシマックスが行えない。

ミキシマックスで受け渡すオーラの量には上限がない。

 

 以上になります。

 後編ではミキシマックスの例外的な立ち位置にある強制ミキシマックス、SSCが使うミキシマックスについて触れていきたいと思っています。そちらの方もよろしくお願いします。

  後編はこちらから↓

konton-hakusai.hatenablog.com

 それではこの辺で~

 

 

 

 

 

 

【イナクロ用語考察】多重時間理論

 こんにちはKオスです。イナクロの考察をまとめておける場所が欲しかったのでブログを持つことにしました。

 イナクロって専門用語が多くて特にパラレルワールドなんて理解が大変すぎて困ります。おかげで小説書くにも苦労しますし、ちょっとでも思考の洗練化ができればいいですね。

 

 今回は第1回として「多重時間理論」を自分なりにまとめて考えたいと思います。

 

 

多重時間理論とは?

 多重時間理論の概要はイナクロゲームのおまけ要素の一つ、イナペディアにてF.Rさんが語ってくれます。(たぶんフェイくん)

 

『アルノ博士の研究結果を元にした理論で、並行するパラレルワールドは少しずつ1つの歴史に収束していくというもの。博士はそれをギターの弦に例えている』

 

 アルノ博士とは雷門イレブンの前に神出鬼没に現れる変なおじさんです。しかし実は多重時間理論の提唱者にしてタイムマシンを発明したご本人でもあります。天才か?

 イナクロ5話ではアルノ博士が直接多重時間理論の解説をしてくれます。以下はその説明を要約したものです。考察の基礎になるので大事なポイントですね。

 概要

★本来、時の流れは本流の一本のみ(ここでは正史と呼称する)

★分岐点(インタラプト)から時間に介入することでパラレルワールドが発生する

★発生するパラレルワールドの個数は時と場合で異なる

★変えられた歴史は徐々に一つに戻ろうとする

★正史となった流れ以外は消える

 

 雷門イレブンへの説明という形を取りつつ、視聴者の理解を促してくれます。ありがてえ……。

 (正直イナクロの用語理解をするうえで一番厳しいのが、サッカー禁止令前までとアーサー王の世界にタイムジャンプする時だと思ってます。)

 

多重時間理論の謎

 基礎もおさえたところで踏みこんだ話をしていきましょう。

 とはいえ、F.Rさんが言うように多重時間理論とはパラレルワールドの発生と収束に関する理論なわけです。つまり、ここで話しすぎると長くなるうえにパラレルワールドの考察と被ります。読むのも書くのも大変です。

 

 そこで話す内容をかなり限定的に留め、「パラレルワールドの発生と収束」にしぼります。

 

 しぼった結果、私が疑問に思う「多重時間理論」の謎はこれです。↓↓↓

 

①分岐点=パラレルワールドの出発点ならば収束点はどこなのか?

パラレルワールドの収束にかかる時間はどれほどか?

パラレルワールドが一つに戻ろうとする=パラレルワールドに優劣があるのか?

 

 ①と②は内容が被るので同時進行で進めましょう。

 

パラレルワールドの収束点

 

 パラレルワールドの収束点という考えはアルノ博士の「ギターのたとえ話」のシーンに由来します。

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 ↑全体像は描かれていませんが、それらしいものが右端にありますね

 

 収束点には収束点は一つしかない・収束点以降には正史一本のみが存在する特徴があると考えられます。

 イナクロではパラレルワールドとは可能性の世界と形容されます。収束点とはつまり全ての可能性が否定される瞬間というわけです。正史と認められた世界以外は「消えて」しまい、歴史が確定する。

 この収束点の位置と歴史が収束して確定するまでの時間が気になるところです。

仮説提唱

 私見を先に述べてしまうと、

収束点の定義は「分岐点を修正した者が本来存在する時間軸」であり、

収束にかかる時間は「分岐点を修正した時点から一定期間経過したとき」

ではないでしょうか。

詳細

 「分岐点を修正した者」というのはルートエージェントたちのことです。つまり収束点は天馬たちの時代から200年後の未来ということになります。

 こう仮定するとストーリーの間、未来世界の情勢に変化がなかった説明がつくのです。サッカー禁止令が発令された後でもサッカー記念博物館の品が減っている・博物館が消えかけているといった描写はありませんでした。セカンドステージ・チルドレンも存在が希薄になっていませんよね。

 

 未来世界には変化がない=時間介入の影響が出ていないのです。そして作中の描写からして未来世界が複数あるとも思えません。

(唯一ひっかかるのはイナクロ2話のアルファさんのセリフですが。

 アルファさん「他のパラレルワールドの我々とすでに戦っているようだ」

 これに関してはアルファさんが一度目に天馬たちと戦ったのは青色のパラレルワールドの話なので(下図参照)、この発言は未来人は複数いる意図を含まないと解釈しました。未来人には時空の共鳴現象が起きなかったのも説明できます。)

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これらの点を踏まえると収束点とは分岐点を修正した者が本来存在する時間軸であると考えられます。

 

 

パラレルワールドの収束にかかる時間

 仮説提唱・補足

 上で書いた「分岐点を修正した時点から一定期間経過したとき」の定義はもう少し補足する必要があります。

 

 説明が難しいのですが、例えば6年前に剣城兄弟の事故を阻止しにタイムジャンプして分岐点を修正します。この場合「一定時間の経過」とは6年前~現代ではなく、修正されたタイミング~歴史が収束するタイミングとなるのです。

(ちなみに収束のタイミングとは収束点の位置とは別物と考えます)

 

 つまり収束にかかる時間は絶対的な時の流れではなく、相対的な一定期間ということです。(むずい)

 

 そう考えないと収束にかかる時間が長すぎて物語の緊迫感に欠けます。

 サッカー禁止令が出ちゃった! 大丈夫、歴史が確定するまで5年はあるからね! なんてあんまりです。より昔の出来事を修正されるほどエルドラドのワンサイドゲームになる問題もあります。

 メタ的に見て、フェイくんが「歴史の修正は定着するまで時間がかかる」と言えるほどの長すぎない・短すぎない時間でなければなりません。

(収束タイミングは収束点の位置ではないと考えるのもこういう理由です。200年以上の猶予が生まれちゃうので)

 

参考設定

 ここで参考になるのが3つの設定

ホーリーロード決勝から3か月が過ぎた(イナクロ冒頭)」

「11年前の分岐点から元の時代に戻ろうとした」

「戻ってみると6年前の歴史介入が確定しようとしていた」

です。

 

  GO1期ラストではホーリーロード優勝をTV局に取材されるところをエルドラドが監視するシーンで終わります(分岐点の確認も済んだと発言してます)。そして物語冒頭、すでに歴史は書き換えられていました。大ざっぱですが、歴史修正はイナクロ時系列のほぼ3か月前から行われたと言えるでしょう。

 そして11年前の分岐点から現代に戻ろうとして「剣城京介がサッカーを手放したパラレルワールド」に到着します。元の時代と言うからには時間軸は「ホーリーロード決勝から3か月が過ぎた」のと変わらないはずです。

 6年前の歴史介入が確定しようとしている、というのはそのままですね。

 

 これらを総合すると「歴史介入が定着するまで3か月前後」という結果が導き出されます。

 

 まとめると時間の収束にかかる時間は「分岐点を修正した時点から一定期間が経過したとき」を指し、その具体的期間は3か月前後となるわけです。

 下図で感じ取ってください……

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パラレルワールドの優劣

 

 多重時間理論の謎の峠は越えましたが最後の一つが残っています。時の流れが徐々に一つに戻ろうとするのはいいとして、エルドラドの望むタイムルートに仕上がる可能性はあるのでしょうか。

 

 エルドラドの行動は一貫して分岐点の修正に動くばかりで、どのパラレルワールドが正史と認識されるかに気を配ってる様子はありません。

 そのためパラレルワールドの発生数に関わらず、正史扱いとなるパラレルワールドが決まる法則のようなものがあるはずです。

 

仮説提唱

 そしてあれこれと考えた結果、

「分岐点を修正して発生したパラレルワールドが正史として扱われる」法則

があると考えました。 

 

 法則というより、歴史にとってより筋が通る時の流れが正史と見なされると言ったほうが良いかもしれません。

 

「分岐点」の振り返り

 まずは軽くおさらいです。

分岐点(インタラプト)は歴史修正において特別なターニングポイントです。

 パラレルワールドを生みだすほど致命的な歴史の変わり目が分岐点なのです。

 他のこまごまとした微修正とは重さが違うと認識してください。(ガンマさんがチンピラを洗脳して二年生たちにけしかけたのが微修正の一例です)

 

・歴史の自己修復力は非常に強力です。

 分岐点に関わらない細かな変化は許容されます。木下藤吉郎が織田VS今川の御前試合で取り立てられた歴史にさりげなく変わっています。

(のちに別途記事にする予定なので詳しくは省きます)

 

例示

 雷門サッカー部復活阻止を例にとって考えてみましょう。

 プロトコル・オメガの介入によって「サッカー部は復活しなかった」パラレルワールドが生まれました。少しずつパラレルワールドは収束し、一つに戻っていきます。

 本来の歴史では円堂は無事に帰宅していました。しかしプロトコル・オメガの介入で”試合”を強要され、おそらく再起不能レベルになってしまったのでしょう。

 

「再起不能になった円堂守がサッカー部を復活させる世界」

「再起不能になった円堂守がサッカー部を復活させない世界」

どちらが筋が通る歴史かと言われれば後者でしょう。

 

 「歴史の辻褄合わせ」が起こることからも、時の流れはより現実的・理論的に正しい流れを保とうとする傾向にあるようです。時の流れ自体が正史とするべきパラレルワールドを取捨選択している可能性は大いにあるでしょう。

 

 この理論ならパラレルワールドが複数発生した場合も問題ありません。発生したパラレルワールドのどれが正史に選ばれようと、いずれも「円堂守がサッカー部を復活させない世界」には変わりないのです。どれになろうとエルドラドが一番求めるサッカーの衰退の歴史を歩むのですから。

 あとは細かな微修正を加えていけばサッカー消去が達成できる……という流れではないでしょうか。

 

 まとめるとパラレルワールドの優劣は時の流れそのものが決定している。そして決定の分かれ目が分岐点であり、修正された歴史のほうが現実的なのでそちらが正史として認識される仕組みがある」のです。

 

 

 いかがでしたでしょうか。

 個人的には収束にかかる時間の考察はうまく言語化できない箇所があり、苦しさが否めないと感じました。難しいものです。

 ではではこの辺で~